ケトジェニック中の人『ケトジェニックをしているんだけど、筋肉も増やしたいからたんぱく質も多く取った方が良いんだよね?でもタンパク質って取り過ぎも良くないって聞いたことあるしどうしたら良いんだろう?』
そんな疑問にお答えします。
確かにタンパク質は取り過ぎるとダイエットの効果が出にくくなってしまうばかりか、体に良くない影響が出てしまうものです。
しかし、ダイエットをしながら筋肉を付けたいという方も少なくないと思います。筋肉を付けるためにはたんぱく質は必須の栄養素となりますから、悩んでいる方も多いと思います。
そこで本記事ではケトジェニックにおいて、タンパク質を取り過ぎると良くない理由と適切な摂取量について解説していきます。
たんぱく質を取り過ぎると良くない理由
たんぱく質を取り過ぎて健康を損ねてしまったという研究結果はありません。しかし、体に好ましくない結果が出たという報告もあります。
過剰摂取は体に影響を及ぼす可能性は十分ありますので注意しましょう。
たんぱく質を取り過ぎると起きうる影響としては、
- ダイエットが上手くいかなくなる
- 生活習慣病などのリスクが高まる
- 腸内環境の乱れ
ということが起こり得ます。
糖新生によってケトジェニックダイエットの妨げになる
人間の体は炭水化物を制限していると足りない糖質をタンパク質から生み出そうとする『糖新生』という働きが起こります。
これによってせっかくケトジェニックで糖質を制限しているのに、タンパク質を多く取り過ぎてしまうとそこから糖質を生み出してしまい、ダイエットが上手くいかないということが起こります。
ケトジェニックでは、タンパク質はほどほどに摂取して脂肪をエネルギーとして使えるように脂質をしっかり摂取するようにしましょう。
生活習慣病などのリスクが高まる
タンパク質を必要以上に摂りすぎると、栄養として吸収されず、邪魔なものとして体外に排出されます。
消化の過程で肝臓や腎臓に負担をかけるため、内蔵疲労を起こす可能性があります。
たんぱく質を多く含む肉や魚は脂質も含むので、たんぱく質の摂りすぎは脂質の摂りすぎにも繋がるためです。ご存知の通り脂質はカロリーが高いので、摂取カロリー過剰となり太ります!
肥満になるとインスリンの効きが悪くなるので、血糖コントロールにも悪影響を及ぼします。また、脂質の摂りすぎは中性脂肪やコレステロールの上昇にも繋がります。
このようなことから、タンパク質の過剰摂取は生活習慣病などのリスクが高まると言われています。
腸内環境の乱れ
動物性タンパク質を摂りすぎると、体に吸収されなかったタンパク質がそのまま腸内に送り込まれます。腸内に贈られたタンパク質は悪玉菌のエサになってしまうので腸内環境の乱れが発生しやすくなるのです。
本来、一番少ないはずの悪玉菌が増えてしまうと腸の運動が弱まり、食中毒菌や病原菌による感染の危険性、発がん性を持つ腐敗産物が多く作られてしまう可能性があります。
このようなことから、タンパク質の取り過ぎは腸内環境を乱してしまうとされています。
ケトジェニックにおけるタンパク質の適切な摂取量
タンパク質の過剰摂取は、体に良くない影響を及ぼすことはわかったと思いますが、では実際にどの程度摂取するのが適切なのか解説していきます。
一般的に筋トレをして筋肉を付けたい人は体重×2gのタンパク質を摂取するべきとされていますが、これは過剰摂取にならないのか?と疑問に思っている方もいると思います。
ケトジェニックの場合、タンパク質は3大栄養素のうちの30%摂取するのが適切です。
つまり、1日に2,000キロカロリーでダイエットをしていくと仮定した場合、
タンパク質(30%) = 600キロカロリー タンパク質は1gあたり4キロカロリーなので600÷4=150g
となり、1日に150gも摂取することが可能なんです。
150gと言えば体重75㎏の人×2gなので、筋肉を付けたい人でも十分な量だと言えますね。
このPFCバランスをしっかり守ってタンパク質を摂取することで過剰摂取にはならないので安心してください。
※詳しいPFCバランスの計算方法はこちら↓
まとめ
いかがでしたか?
タンパク質の過剰摂取は体に様々な影響を及ぼす可能性があることがわかりましたね。しかし、その一方でタンパク質は体を作る非常に大切な栄養素です。
少なすぎても良くない、取り過ぎても良くないのがタンパク質なんですね。
ケトジェニックダイエットでは、1日のタンパク質摂取目安が30%とされており、これを守っている限り適切な量を摂取出来ていると考えて大丈夫です。
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